今回トヨタが開発したドライビングシミュレータは、ドライバーに模擬運転であることを極力感じさせず、限りなく実走行に近いテスト環境を追求した。世界最高レベルの性能だという。
このシミュレータでは、ドライバーは直径7.1mのドーム内に設置された実車に搭乗する。ドーム内部は360度の球面スクリーンとなっており、ドライバーは、そこに映し出される映像に合わせて運転操作を行う。
このときドームは、コンピューター制御によりターンテーブル・傾斜装置・振動装置などが作動、縦35m・横20mという世界最大級の範囲で移動することで、右左折時を始めとしたさまざまな運転パターンにおいて、走行時の速度感、加減速感、乗り心地を忠実に模擬する。さらに、走行音の効果も加わり、ドライバーは限りなく実走行に近い走行感覚を体感できるという。
トヨタでは今後、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」にもとづいて、車両に搭載される個々の予防安全システムに加え、クルマと道路インフラなどとの連携を可能とする安全運転支援システムの研究開発を一層推進するために、今回開発したドライビングシミュレータを積極的に活用していくとしている。