売り上げ好調理由は、やはり退職した世代。2年前までは4割ほどだった40代以上の割合が、昨年は5割へと上昇。今年はさらに上がるのではと見られています。ではなぜハーレーが売れるのか。それはやはり「憧れ・趣味性・手の出る価格」にあるかと思います。団塊の世代の人々で、ハーレーに憧れた人は多いと聞く。そして、今や子供なども独立し、趣味性の高い2輪を持っても大きな問題はない。さらに、2輪としてみれば高い価格も、絶対的に見れば乗用車ほどの価格ですから、手の出ない値段ではない。こうしたことが、ハーレーの売り上げ増を伸ばしているのではないでしょうか。
団塊の世代をターゲットにした商品は様々ありますが、こと自動車となると、なかなか難しい。今後クルマもどういったものが売れていくかは見ものです。最近ではフランクフルトショーでマツダのアテンザが発表され、また三菱のギャランも注目されている。趣味性を求めるとなると、輸入車でしかもクーペといったものが売れるかもしれない。いやいや、孫を乗せることを考えると、まだまだミニバンも健在か? いずれにしろ、団塊の世代にどういったクルマが売れていくかは、しばらく要注目であります。 (新美)