まず交通事故の発生件数について。上半期の事故発生件数は40万4639件で、昨年と比べ2万6219件も減少している。これは何とも素晴らしいことです。うち死亡事故は2583件。これまた260件の減少。死者数は2655人で、昨年比267人の減少。死亡者を年齢別で見ると、やはり高齢者の死亡者が目立ちます。2655人の死亡者のうち、65歳以上は何と1230人。これ、全体の46,3%。10年前は30,2%でしたから、急激な増加と言えるでしょう。他にも50歳代が多めですが、何より16歳〜24歳も意外と多いことには驚かされる(死亡者317人)。
どういった状況で死亡しているかについては、自動車乗車中が全体の3分の1以上(35,7%)を占める。けれどこれでも乗車中の死亡確率は半分以下の減少。メーカーの努力が報われていると言えます。次いで歩行中が33,3%と多い。自動2輪乗車中も、絶対的にはそこまで多くないものの、昨年比10%弱増加しているのは気になるところ。高齢者については、自動車乗車中の死亡は減少しているものの、最近問題となっている自転車乗用中の死亡が大きく増加しています。歩行中と合わせて6割以上にも上る。
次に違反について見てみよう。事故との関連で見てみると、漫然運転時に事故が起きるという事例が一番多い。次いで脇見運転、安全不確認となっている。ニュースなどになりがちな最高速度違反は、意外と少なめです。飲酒運転による死亡事故については大幅に減少。今年上半期は222件で、昨年より142件少ない。罰則化だけでなく、飲酒運転防止の風潮がいい影響を与えているようです。
違反取締り状況を見ると、取締り件数は683万1122件で、昨年に比べ83万4374件も増加。これは何とも由々しき事態です。飲酒運転や信号無視、無免許運転といった悪質な違反も230万8533件で、8万5677件の増加。これはどうにかしなければなりません。
駐車違反は大幅に減少。駐停車禁止場所違反は3万2214件でおよそ1万3000件ほど減少。駐車禁止場所違反は30万5309件でおよそ半減と、民間取締り委託の効果が見られたと言いたいところ。けれど放置違反金納付命令件数が114万5502件もあるところを見ると、実質的には減っていないと言える(むしろ増加?)。違反として認めず警察署へ出頭せず、放置違反金を払うことで点数付加を逃れている事例がたくさんあるようです。
まだまだ交通事故や違反に関する問題は多い。道交法改正など色々な対策が現在進んでいるけれど、それが一体どれほどの効果をもたらしてくれるのか。統計を見ている限り、まだまだひどい状況ですから、ドライバーのモラル向上を含め、社会全体で取り組んでいかなければなりません。(新美)