まず、イベント数に関しては2009年より現在の年間16戦から年間12戦に変更される。この変更は、メディアやマニュファクチャラー、エントラントなど多くの関係者からの「開催されるイベント数が多すぎる」という声に対応したもの。加えて、イベント数を減らすことにより、新規参入をしやすくするという狙いもあるようだ。なお、イベント数を減らすことによって、現在行われている16カ国でのWRC開催は不可能となるが、その分に関してはローテーション性にするなどの対応がされるようである。
2012年から施行される予定の新しいWRカー規定は「グループNかS2000マシンをベースとした4WD+ターボ」というものになる。規定が変更される大きな理由はコストを下げ、WRCに参戦するマニュファクチャラーを増やしたいというところにあるようで、現在S2000クラスに参戦しているフィアット、フォルクスワーゲン、トヨタなどがWRカーでの参戦も始めることも期待しているようである。
今回発表された規定改正(かなりエントラントへの配慮がされていると思える)により、WRCがより面白いものになることを願いたところだ。(永田)