『LMP2』クラスという、昨年のル・マン24時間レースを制したアウディR10 TDIなどの属するクラスよりも格下のクラスに3台のマシンをエントリーさせたアキュラエンジン勢の成績はなんと総合2位、3位、6位! これは望外と言えるくらいの結果である。LMP2クラスに限れば、1位、2位、4位を占めた。
中でも最上位となったアンドレッティ・グリーン・レーシング(ブライアン・ハータ選手、ダリオ・フランキッティ選手、トニー・カナーン選手)のマシンは、レース中何度もトップに立った上、残り1時間までトップのアウディR10TDIと同一ラップにいたというのだ(今年からのレギュレーション改正で、LMP1クラスのマシンは燃料タンクの小型化や最低重量が重くなっているので、戦闘力は落ちている)。結果的には、残り1時間でギアボックスにトラブルが起きたためトップから6周遅れの総合2位でのゴールになったものの、衝撃的なデビューを飾ったことはLMP1クラスのレギュレーション改正を考慮に入れても、大変な快挙である。
エンジン開発を担当したHPDのロバート・クラーク社長は「言葉では言い尽くせない気持ちだ。たぶん今まで生きてきた中で、こんなに感動したことはほとんどないだろう。いろいろなカテゴリーのレースで勝利を経験してきたが、これほど上手くいくとは思ってもみなかった。HPDだけではなく、アキュラにとっても、本当に長い道のりだった。チームのスタッフ、スポンサーやドライバーをはじめとする関係者全員にお礼を言いたい」とコメントした。
この成績を見ると、ALMSでのクラス制覇はもちろん、「ル・マンでも相当いいところを狙えるのでは」と考える方も多いだろう。今のところ、ル・マンに向けてのアナウンスはないが、F1以外のカテゴリーでもホンダエンジンが世界の舞台でも大活躍するという場面も期待したいものである。(永田)

