割引と聞くと「どうせETC利用車に限定されるんでしょ」なんて思ってしまいますけど、今回の社会実験では実験区間を利用する全車種に適用されます。ただし、その分注意すべき点もある。実験区間は上記の2区間となっていますけど、途中ICでの乗り降りは割引対象外となるのです。
例えば、玉島IC〜備前ICの区間で割引を受けるには、玉島ICで乗って備前ICで降りるか、またはその逆でないと割引を受けられない。玉島ICと備前ICの間にある岡山ICなどで降りた場合、割引は適用されないというワケ。割引適用範囲がかなり限定されております。
この社会実験は渋滞解消が目的。岡山県には東西を結ぶ国道2号線があり、国道2号線に沿って山陽道がある状況で、山陽道と国道を利用するクルマがうまく分かれてくれればかまわないのですが、現在は国道2号線に利用が傾いている。そのため国道2号線は慢性的に渋滞しています。
よって割引を設定することにより、国道2号線を利用するクルマを交通量に余裕のある山陽道へ導こうという作戦。割引適用区間をかなり限定しているのは、通過交通のクルマを山陽道へ導きたいから。つまり、割引区間と同じ部分にある国道2号線は特に渋滞がひどい所であり、途中で降りたりされると、一番渋滞している部分の渋滞解消に役立たないという考えです。
なかなか凝った社会実験ですね。利用者にはとにかく割引って嬉しいもの。5割引ってかなり大きいですよね。政府は道路特定財源の新たな利用法として高速料金の値下げを決定しており、現在は値下げ方法や値下げ区間などが検討されている段階。今後全国でこういった「値下げ実験」が増えるかもしれません。値下げ実験をし、渋滞解消できたという結果でれば、高速料金の値下げ適用区間として国に認めてもらいやすいですから。(新美)
http://www.okakoku-mlit.go.jp/news/2006/contents/oshirase_33.html