路面凍結情報はどうやって収集するのか。これは現在11台のクルマが色々な道路を実際に走行することで収集しています。路面の凍結状態をどうやって検知するか? ABSやトラクションコントロールの作動があった場所を「危険度の高い凍結路面である可能性が高い」と判断しているそう。車輪回転数から計算される車体速度と実際の車体速度の差が大きい場合も、スリップの起きる凍結路面として判断しています。
凍結路面であると判断された地点はGPSにより測位され、サーバーにデータを送信することでインターネット上で公開できるという寸法。
なかなか有効な社会実験だと思います。ただ、まだ実験車両が11台と少なく全ての路線をカバーできていないため、凍結地点として表示されていないからと容易に安心はできません。また路面状況というのは常に変化するもの。こまめな情報更新が必要となります。そのためにももっと多数の実験車両が必要。
現在のところABSやトラクションコントロール、車輪回転数から予測される速度と実速度の差などは、SRIや秋田大学に分析されてからインターネット上で公開されている。しかし分析方法などが容易になったら、急速な進歩を見せるのではないでしょうか。
というのも、ABSやトラクションコントロールは多くのクルマに付いている。そして最近のナビは、これまたほとんどGPS機能を備えている。そういったことを考えると、ABSやトラクションコントロールが作動したら、その地点を指定のサーバーに送る装置さえ安価に開発できれば、実験車両だけでなく一般の車両も立派な情報提供をしてくれるはという素晴らしい状況になるはず。分析さえ簡単に済んだらの話ですけどね。
ちなみに、この社会実験と似たようなシステムがホンダで実施されているのは皆さんもご存じでしょう。ホンダのインターナビプレミアムクラブです。あちらは渋滞などの情報を一般のクルマが発信し、他のクルマとそれらの情報を共有している。今回社会実験されているものもホンダのインターナビプレミアムクラブのように、加入したクルマすべてが情報提供者となってくれれば、信用性も利便性も増すと思います。雪ならともかく、路面凍結って目視ではなかなか見つけられない(特に夜間は分からない)。インターネットだけでなくナビ上で路面凍結場所を教えてくれたら、安全性は飛躍的に高まるはずです。
このように技術は発達し、クルマがドライバーに対して提供してくれる情報は飛躍的に多くなりつつある。ただ、ドライバーが処理できる情報量には限界もある。ドライバーが有効に使える範囲で、いかに有用な情報を提供していくか。それを留意しながら、次世代の新たな交通安全を考えていってほしいものです。(新美)
http://tsurunavi.ce.akita-u.ac.jp/kuwashikuwa.html

