「ニッサン・グリーンプログラム2010」で発表されたうち、特に注目すべき内容をまとめると、
・ディーゼルと同等レベルのCO2排出量であるガソリンエンジンを開発し2010年に市場導入
・ハイブリッド車と同等レベルまでCO2排出量を削減する「3リッターカー(ガソリン3Lで100km走るクルマ)」を2010年を目標に日本へ導入
・ユーロ4に適合した新開発2リッターディーゼルエンジンを2007年度前半に欧州へ導入
・米国のBIN5や欧州のユーロ5に適応したディーゼル車を2010年度より日本・北米・中国へ導入
・2010年度に北米・日本へ投入することを目標に、日産独自のハイブリッドを開発
・プラグイン・ハイブリッド(家庭用コンセントで充電できる電気自動車)の開発を促進・リチウムイオンバッテリーの更なる性能向上やコスト低減を図るため、新会社設立に向け準備中
などであります。内容を見ると、ほとんどが「実現すればトヨタとホンダに何とか食いついていけるゾ!」というもの。ディーゼルとハイブリッドについては、もはや今後の自動車業界において欠かせない技術。避けては通れないでしょう。
ディーゼルに関しては、もしかしたらルノーが積極的に介入してくるかもしれません。ハイブリッドについては、やはりトヨタなどにはなかなか追いつけないと思います。日産らしく「走って楽しく、環境にも優しいクルマ」を作ってもらえると、期待しています。
ただ気になるのはゴーン社長。「ニッサン・グリーンプログラム2010」は歓迎すべき、そして期待すべき内容なのにも関わらず、12日に行われた新デザインセンターオープンの場において、後ろ向きともとれる発言をしているのです。
一部報道によれば、「ニッサン・グリーンプログラム2010」に関して「(市場で)すべて成功するわけではない。一部は成功するし、成功しないものもある。有望な技術はどんどんやるが、内製でする必要はない。市場は予測がつかない」と述べているのです。
これを聞く限り「ありゃま……」。ゴーン社長は、ディーゼルやハイブリッドは自社で開発する必要もなく、また市場にも受け入れられない可能性あると考えているのです。となると、「ニッサン・グリーンプログラム2010」策定に当たっては、社内でも相当モメたことになる。
考えてみれば、ディーゼルやハイブリッドが今後必要な技術であるのは明白。今後どころか既に必要とされています。それでもまだ懐疑的だとは、何とも悲しいもの。「内製する必要はない」と言うならきっとどこかから技術を借りればいいと考えているのかもしれないけれど、ハイブリッドやディーゼルを自社技術として持たなかったら、それらが主流になった時どうしようもなくなってしまう。
とは言いつつ、日産がこの計画を実現してくれればまた元気な日産が見られるかもしれない。ゴーン社長が懐疑的でも会社としてこういった方針を立てたということは、社内に強い声があったのでしょう。大いに期待できる計画であります。頑張れ日産! (新美)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/061211-01-j.html

