2006年12月02日

とうとう……。距離別料金制の社会実験

首都高速は平成20年度を目標に距離別料金制の導入を検討しており、今回部分的に距離別料金の社会実験を行うと発表しました。実施される社会実験はETC無線通行車を対象にしたもの。東京線、神奈川線、埼玉線で実験されます。

社会実験の実施期間は12月3日〜来年の3月31日まで。東京線の場合、入り口と出口がともに対象区間内なら100円引き。神奈川線の場合は50円引きされるとのこと。「平日夜間割引(20%割引)」や「日曜日祝日割引(20%割引)、「平日オフピーク割引(10%割引)」などとも併用可能です。例えば東京線の夜間割引時間帯では、普通車で通常700円のところが夜間割引により560円となり、さらに今回の社会実験により460円になるということ。具体的な対象路線・区間は次の通りです。

・東京線(100円引き対象路線/区間)
3号渋谷線(東名〜渋谷)
4号新宿線(中央道〜外苑)
5号池袋線(外環〜板橋本町)
6号三郷線(常磐道〜加平)
7号小松川線(京葉道〜錦糸町)
川口線(東北道〜鹿浜橋)
湾岸線(東関道〜葛西)

・神奈川線(50円引き対象路線/区間)
狩場線(狩場〜みなとみらい/新山下)

東京線と神奈川線については短距離利用への割引実験だけですが、埼玉線は利用距離によって料金設定を行います。こちらは今月3日〜来年3月25日までの日曜・祝日に実験される予定。8km未満の利用では日曜・祝日割引と合わせて普通車300円という値段に。8km以上〜12km以上では320円。12km以上では340円になります。

首都高速はこの社会実験を実施することにより、首都高速ならびに一般道路の利用状況に及ぼす影響等を把握するとしています。

しかし、これを聞いて納得できるはずがありませんよね。値下げされる区間でしか実験しないのですから。距離別料金制を導入した場合一番大きな問題となるのが、高井戸から羽田を目指す場合など長距離を利用した時の料金。2倍以上の大幅値上げとなってしまうのです。首都高の場合、成田空港へのアクセスや京葉道へのアクセスなど、首都高を通過ルートとして利用する人、つまり長距離利用する人は多い。なのに長距離利用で値上げする方の社会実験はせず、値下げとなる区間だけ社会実験するというのはおかしい。割引されれば利用台数増えるに決まってます。

値上がりする部分も実験し、全体として距離別料金制がどうなのかを判断してもらいたい。首都高は「距離別料金制の導入で近距離利用者が増え、一般道も渋滞も解消される」というメリットを強調していますから、短距離だけの実験を行うのでしょう。なんだか長距離利用の値上げを隠し、自分たちに都合のいい部分だけ強調したいのが見え見えであります。これで「実験の結果は素晴らしいものでした。距離別料金制を導入しましょう!」なんて言われても説得力がない。まぁ、だからといって長距離利用でも社会実験されてしまうと、実験期間は値上がりするワケだから嬉しくないですけど。ようは実験をするならするで、キチンと公平性を保って欲しいということです。(新美)

http://www.shutoko.jp/company/press/h18/061201/index.html
posted by Carmode at 12:12| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする