マクラーレンのシートを新たに獲得したのは、マクラーレンの秘蔵っ子であるルイス・ハミルトン選手。1985年生まれという若手イギリス人ドライバーであります。
ハミルトン選手は、マクラーレンが創設した若手を支援するためのプログラム「ヤングドライバー・サポートプログラム」の第1期生。カート時代にあらゆる賞を総なめにし、ロン・デニス氏の目に止まった逸材であります。ヤングドライバー・サポートプログラムに入った後、ユーロ3やGP2などでチャンピオンとなり、いずれはF1マシンのドライブを期待されていた選手でした。
GP2からF1ドライバーへの抜擢というのは、昨年のニコ・ロズベルグ選手(ウィリアムズ)に続いて2年連続。今季デ・ラ・ロサ選手がそれなりに頑張っていたのに敢えてハミルトン選手を起用することに関し、チーム代表のロン・デニス氏は「1998年以来、ルイスは私たちの長期計画の核をなす存在だ。新たな一歩を踏み出し、F1レースドライバーになる手助けができてうれしい。今年、ペドロ(デ・ラ・ロサ)は素晴らしい仕事をしてくれたが、そろそろルイスにチャンスをやる時が来たかなと思ったんだ。ルイスのレースキャリアにおいて、間違いなくこれまでで最大のチャレンジになるだろうが、彼はそれに応えてくれると信じている。F1レースドライバーとしてパドックに足を踏み入れた瞬間から、ルイスはグランプリのプレッシャーに立ち向かわなければならない。しかし、彼の能力と才能を考えれば、今回のチャンスを与えるのは当然じゃないか」とコメントしています。
ロン・デニス氏が大きな期待を寄せると同時に、ハミルトン選手も嬉しさ爆発! 「まったく夢みたいだ。マクラーレンからF1に出場するのが、小さいころから僕の最終目標だったんだ。今年は僕にとって最高の1年だったけど、こんな機会を与えられて、これ以上ない締めくくりとなったね。僕はマクラーレンとメルセデスと共にドライバーとして成長した。彼らの長年にわたる後押しと指導がなければ、今の僕もなかったと思う。とはいえ、これから大きな挑戦が待ち受けているのはヒシヒシと感じているし、それなりの注目を浴びるのも仕方ない。チームからは、とにかく落ち着いて、ベストを尽くし、逆にこの状況を楽しめと言われているんだ。いい成績を上げるため、努力するつもりだ」とコメントしております。
現役最強ドライバーを獲得し、もう1人は将来とても有望な若手を起用する。現在も、そして未来でもチャンピオンチームであり続けたいというマクラーレンの思いがよく分かるドライバーラインナップです。
マクラーレンは来季このドライバーラインナップでどんな走りを見せてくれるのか。一方アロンソ選手が抜けた穴をルノーはどう埋めるのか。皇帝の後がまに座ったフェラーリのライコネン選手はどこまで皇帝に迫れる? 日本勢は……などなど、来季への期待は高まるばかり。今から待ちきれませんね! (新美)