ひき逃げの罰則は「5年以下の懲役または50万円以下の罰金」と、比較的軽め。軽めとはいえど、これは2002年6月施行の改正道路交通法で厳罰化されたものであり、それ以前は「3年以下の懲役または20万円以下の罰金」でした。ただ、ひき逃げが成立する場合は同時に業務上過失致死傷罪も成立することがほとんどで、こちらは「5年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」となっています。
軽過ぎるとは言えないまでも、やはり重くはないですよね。だってひき逃げですよ? 遺族からすれば「あの時逃げずにすぐに救急車を呼んでくれたら、助かったかもしれないのに……」という思いでしょう。自分で人を轢いておいてその場から逃げるなんて、殺人に等しい行為ではないでしょうか。
昨今では危険運転致死傷罪の適用が増えていることから、飲酒運転で人を轢いてしまった場合、酔いを覚ます時間を確保するために現場から一旦逃走するという事件がますます増えているそう。何とも嘆かわしい事態であります。
こういった状況を受けて、冒頭のような署名活動が繰り広げられているわけですが、行政も手をこまねいているだけではない。今年9月14日には漆間警察庁長官がひき逃げの厳罰化について「来年の通常国会に(道路交通法の)改正法案を提案する方向で検討を進めている」と発言しているし、他にも厳罰化の方向で話は進められている。
とはいえ傍から見れば必要以上に時間がかかっているようにも思える役所の仕事。厳罰化が実現するのはまだ何年も先かもしれない。遺族の会の署名活動が実を結び、少しでも早くひき逃げが減るべく対策を打たれるといいですね。(新美)