阪神高速道路は土曜・休日のETC利用車に対し、通行料金を最大30%割引するETC距離別割引の社会実験を開始します。社会実験が実施されるのは阪神東線・南線で、12月2日より開始され来年3月末まで実施されるとのこと。阪神高速は首都高速と同じように現行の均一料金制から距離料金制への移行を目指していますが、様々な反対も予想されるため、今回このような社会実験を行うことでデータを収集し、料金体系の検討に役立てていくそうです。
距離別に割引率を変化させていくというこのシステム、利用距離が7km未満なら30%割引、7km以上15km未満なら20%割引、15km以上なら10%割引という割引率になっています。利用する区間が短ければ、それだけ割引されるということですね。
これを聞いてどう思うか。「距離別割引を導入するなら、距離別料金制の導入はやめろ!」ということです。距離別料金制導入の建前は「近距離を利用する人にとって均一料金は不公平だし、一般道の渋滞を解消するためにも、近距離の利用をしやすいようにした方がいい」というもの。だったら均一料金のまま近距離の人に有利な割引を設定すればいい(首都高では狭い範囲で設定されている)。今回の社会実験のように、近距離の人を優遇すれば、それで目的は達成されるでしょう。
首都高や阪神高速を近距離移動のために使う人が大多数なら、距離別もまぁ検討の余地はある。けれども首都高を使って羽田や成田へ行く時などのように、通過点として利用する場合は大幅な値上げとなる。こういった使い方をする人も少なくないだけに、距離別料金制導入はまだ待つべきだと考えます。
首都高に限っていえば、距離制を導入したところで近距離移動の人が首都高を多く使うようにはならないと思う。だって、首都高自体がスゴイ渋滞ですもの。高速を使うメリットがあまりない。せいぜい中距離くらいの移動をしないと、結局ストレス溜まる気がします。また現在の首都高がこれ以上の台数増加に対応できるかも疑問であります(すでに対応できておらず、渋滞だらけではないですか)。
ベストは近距離の人のみ割引し、それ以外は現行の料金体系を維持するというもの。他の国に比べれば日本の高速道路はまだまだ高い。新たな路線を建設したいなら、道路特定財源を使えばいいのではないでしょうか。(新美)
http://www.hanshin-exp.co.jp/drivers/jikken/kyori.pdf

