注目なのはポルシェの今後の方針。監査役会でVWの持ち株比率を現在の27、4%から29、9%まで引き上げると決定したのです。これは何故か。ポルシェはプレスリリースの中で「VW独自の法規が今後その姿を消していく」からだと述べています。VW独自の法規とは、1960年まで国営だったVWというブランドのために作られた、ドイツの「VW法」のことを指します。この法律により投資家や投資企業はどれだけ株を購入しようとしても、議決権の20%までしか保有できない。国営であるVWを守るために作られたこの法律は、昨今批判の対象となっているため、近い将来撤廃されると予想されているのです。
撤廃されるとVWがどこかに買収される危険も出てくるため、ポルシェは持ち株比率を上げ、発言力を強めるとともに買収を防衛しようと考えているのでしょう。ただし持ち株比率が30%を超えると今度はポルシェが買収提案をしなければならず、よって29、9%という数字になったのではと言われています。
なかなか複雑な話かもしれませんが、それだけ企業を経営するのは厳しいということ。提携やブランド廃止など最近動きが激しい自動車業界で、ポルシェやVWは安定した経営を保っていくため必死であります。(新美)
http://www.porsche.com/japan/jp/aboutporsche/pressreleases/pj/?pool=japan&id=2006-11-17

