ラリーカーは新開発のパジェロエボリューションです。先代のMPR12よりトータルバランスを高められた新型パジェロエボリュションMPR13型は、一体どんな走りを見せてくれるのか。必見であります。
さて、パリダカというラリーそのものも注目なのですが、今回お伝えしたいのは来年年初に発売予定の「デリカD:5」が、発売前にサポートカーとして出動するということ。デリカはご存じの通り、ミニバンでありながらもSUV並みの走破性を持ったクルマ。人とモノをたくさん運ぶことができ、なおかつ道なき道を走ることができる。こんなクルマはあまりないでしょう。前回大会のサポートカー(パジェロ)で移動したエンジン担当のエンジニア、幸田氏は「全行程の半分は舗装路ですが、土漠や砂漠などもあり、ここにはすべての種類の道があると言えます。ワジ(枯れた川)やキャメルグラス(砂漠に生える植物で硬質のコブ状になる)などパリダカならではの光景も見られますし、パジェロですらオーバーヒート寸前になるほど厳しい場面もあります。テストコースでは経験できない過酷な耐久試験と捉えれば、今回の活動の意義は大きいと思います」と語っています。
もちろんサポートカーの「デリカD:5」はノーマルのままではない。市販車をベースとしてボディにはロールバーが装着され、シートもバケットシートに。サスペンションのアーム類に補強が入れられる他、ショックアブソーバーとスプリングもラリー専用のものに変更されます。それでも他には燃料タンクが大容量化されるくらいなもので、エンジンやトランスミッション、4WDシステムに手が加えられることはない。市販車のポテンシャルが高くなければ、サポートカーを務めるなんてとても無理な話でしょう。
クロスカントリーラリーのサポートって本当に大変。何せラリーカーが1万kmくらい移動しちゃうのだから、サービスチームも移動しなければならない。それも、サービスを時間通り行うには、ラリーカーより早く目的地に到着していないとダメな場合もあるのです。だからノンビリ移動できるわけはないし、近道と分かったら悪路でも突き進まなければならない。かなりハードな走りを要求されます。果たして「デリカD:5」は耐えることができるのか。
新型シビックタイプRが今年のF1日本GPでオフィシャルカーを務めたように、発売前のクルマがモータースポーツの場で公開される例が増えつつあります。モータースポーツを通じて新型車をアピールするのでしょう。僕としてはそれを有効だと考えているメーカーの姿勢が嬉しい。単にいいクルマというだけではなく、モータースポーツで活躍するクルマ。競技車両としてではなくても、モータースポーツに携わるクルマということだって、立派なことでしょう。大きな付加価値だと思います。もはや世の中のほとんどのクルマが壊れない、そして実用上あまり不満のないクルマになっている。だとしたらどこにその違いを求めるか。モータースポーツに関わっているか否かは、1つの基準になり得るのではないでしょうか。(新美)
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/pressrelease/j/motorsports/detail1551.html

