発表によると、琢磨選手は今季と同じで来季もレギュラードライバーとしてスーパーアグリで走ることになります。違いはもうセカンドドライバー。井出選手、モンタニー選手、そして左近選手と次々に変わったもう1人のレギュラードライバーは、ホンダのサードドライバーを務めていたアンソニー・デビッドソン選手になりました。
デビッドソン選手は1978年生まれで今年28歳。デビッドソン選手のスーパーアグリ移籍はかねてから噂されていたので、「やはりそうか」と思う方ももしかしたらいるかもしれませんね。
琢磨選手とデビッドソン選手はイギリスF3時時代にチームメイトだったこともあり、2001年に琢磨選手がイギリスF3チャンピオンとなった時、デビッドソン選手は2位でした。BAR時代にも琢磨選手がレギュラードライバー、デビッドソン選手がサードドライバーという形で同じチームに在籍しており、2人のチームワークには期待できるでしょう。
速さはどうなのか。これはもう十分な実績。レギュラーシートを得る機会は少なかったものの、例えば今季のシリーズでもフリー走行で何度かトップタイムを叩き出すなどその実力は実証済み。もちろんレースで走った経験もあり、2002年のハンガリーGPとベルギーGP(この2戦はミナルディで参戦)、2005年にはBARホンダからマレーシアGPに出場しています(残念ながら、すべてリタイアでしたけど……)。
デビッドソン選手は「素晴らしいチャンスに恵まれ、初めてドライバーとしてF1をフルシーズン戦えることに感激している。この機会を与えてくれたスーパーアグリF1チームとホンダの皆さんに感謝したい。SAF1のメンバーと一緒に仕事をするのも楽しみだ。2006年のチームの進歩はとても印象的だったし、初めてファクトリーを訪れた時にも、チームの士気は非常に高く、頑張っていると感じた。今は一刻も早く仕事をスタートさせたい」とコメント。
一方の鈴木亜久里代表も「来年は佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンをドライバーとして迎えることになり、とても嬉しく思っている。琢磨はチームの初年度にも際立ったパフォーマンスを見せてくれた。来年もチームの進歩に貢献してくれると思う。アンソニーはホンダで長年テストドライバーを務めてきたドライバーなので、その経験をぼくたちのチームで活かしてほしいと思う。彼はチームにいい影響を与えてくれると思うし、スーパーアグリF1チームの家族的な雰囲気にもすぐに慣れるだろう。2007年シーズンのふたりのドライバーの活躍に期待している」と歓迎の意を表しています。
スーパーアグリF1のドライバーが日本人だけではなくなって、落胆する人もいるかもしれません。しかしながらF1は実力の世界。やはり速くて経験ある人を優先させるのは、当然であります。ましてやスーパーアグリみたくスポンサーをがっちり確保できていないところは、結果を出さなければ参戦さえおぼつかない。仕方のないことでしょう。
今季終盤、来季への期待を持たせる速さを見せたスーパーアグリF1。新しいドライバーラインナップで、もっと元気な走りを期待しましょう。(新美)
http://www.saf1.co.jp/jp/news/press/nws_061115.html

