それではメーカーごとに見ていきましょう。トヨタは国内生産が11、5%増の200万4372台。国内での販売台数は77万8233台でマイナス3、4%ですが、軽自動車ナシでこの数字は驚異的とも言えるものです。世界生産も393万7552台と前年比8、7%増。世界のトヨタに死角はない。すでに経営内容では世界一か。
お次はホンダ。今年に入って販売台数の伸び悩みが指摘されることも多くなりましたが、それでも軽自動車が前年比21、2%増の14万9358台売れており、登録車の19万7166台(前年比マイナス17、4%)という不振を補っております。やはり今年に入ってゼストが売れ、そしてライフも健闘しているのでしょうね。世界生産でも日本メーカー2位となる179万3123台と増加傾向にあります。
心配なのが日産。やはり数字を見ると厳しいものを感じます。国内生産は57万5623台と前年比16、9%減。国内販売台数も同じく16、9%減の34万9666台と苦しい状況です。世界生産でも多くのメーカーが前年比増を記録する中減少を見せており、これはもう看過できない状況でしょう。
一方対照的に超好調なのがスズキとダイハツの2大軽自動車メーカー。スズキは前年と比べ国内販売で0、4%の減少となっていますが、それでも国内販売台数は32万7621台と日産に迫る勢い。世界生産では日産に及ばないものの、国内生産では日産の台数を若干上回っており、国内3大メーカーに食い込もうとしているかに見えます。国内販売台数の減少は軽自動車の生産を減らし、世界戦略車の生産を増やした結果でしょう。ダイハツは国内生産・国内販売・世界生産すべてで前年比増を記録。これは日本メーカーではたった1社だけであります。素晴らしい。今後は新型ムーヴでさらに売れ行きを伸ばすはず。いやはや、何とも頼もしいですね。
スバルは厳しい。特に登録車の国内販売台数は前年比16、9%マイナスの4万3531台。昨年もそこまで好調ではなかったのに、さらにそこから大幅減であります。しかしながら、これまた軽自動車に助けられている。ステラが好調さをキープし、軽自動車は前年比10、0%増の7万7208台売れているのです。
三菱は世界生産が若干減ったものの、国内生産・国内販売ともに微増。三菱は国内の新車セールス満足度で大幅に満足度が向上していますから、顧客の間でもイメージの回復はかなり進んでいるはず。後は魅力的なクルマをリリースして下半期も頑張ってほしいところですね。
最後にマツダですが、国内販売は新型MPVなどが思ったように売れず、前年比7、1%減の13万1050台。それでも世界的にはCX−7などが牽引し、何とか好調さを保っています。
最初にも述べましたが、やはり国内では軽自動車が大きなポイントとなっている。ホンダやスバルなどは明らかに軽自動車に助けられている状態。日産もスズキに食われそうになっているばかりか、救世主となる軽自動車オッティもスズキからのOEMであるから皮肉なもの。そう思うと、全体的に軽自動車シフトの傾向が見られる中で、トヨタは抜群の強さを発揮していますね。
明暗分かれた今年度上半期。下半期は一体どうなるのでしょうか。(新美)

