2006年10月13日

サーブ、アルコキーを実証テストへ

サーブは呼気中アルコール濃度を計測する「アルコキー」なるものの実証テストを行うと発表しました。アルコキーはキーとは別の、小型のユニット(携帯電話くらいのサイズ)。ドライバーはエンジンをかける前にアルコキーに呼気を吹き込み、アルコキーが呼気中アルコール濃度を計測して法定許容範囲を超えていないと判断すれば、アルコキーに内蔵された無線送信機がクルマの電子制御装置に送信しイモビライザー機能を解除。エンジンがかかるようになるというものです。

もし呼気中アルコール濃度が法定許容範囲を超えていたらどうなるか。アルコキーは盗難防止技術を活用したものであり、アルコキーでエンジン始動許可が出ない場合はイモビライザー機能が解除されず、エンジン始動ができないということになります。また不正に空気を送り込んでエンジン始動を許可しないよう、風船や足踏みポンプなどから空気を吹きんだ空気と、通常の人間の呼気とを区別して認識できるようにしています。

実証実験は今後6ヶ月にわたって、約100台のクルマを使って行われる予定。サーブの経営陣やタクシー会社、それに一般ユーザーが参加するとのことです。実証実験での焦点はアルコキーの利便性と使い勝手の良さ。信頼性などについても調査します。

アルコキーの課題としてあげられるのは、人間の呼気かどうかを温度で判別するという点。温度が体温に近ければ人間の呼気と認識してしまうだろうし、飲酒していない人に呼気を吹き込んでもらってもエンジン始動が可能となってしまう。結局はドライバーの良心に頼ることになりそうです。アルコキーをきちんと使用する人はそもそも飲酒運転なんかしないだろうし、飲酒運転で法律を犯すと自覚している人は、きっと何らかの方法でアルコール濃度の低い呼気(または空気)を吹き込もうとするのではないでしょうか。

今のところ、アルコキーの採用はスウェーデン国内のみとされています。スウェーデンはボルボなどの姿勢からも分かるように、交通安全に対して高い意識を持つ国。しかしながら飲酒運転による被害は大きく、2005年にスウェーデンで発生した衝突死亡事故のうち、飲酒運転によるものが全体の約35%を占めるそう。よってスウェーデン国内では飲酒運転を撲滅するための対策を急ぐ声が多いようです。なんだか最近の日本みたいですね。

何度も言うようですけど、よっぽどキチンとしたシステムを作らない限り、飲酒運転をきっちり防止するためには人々のモラルに頼らざるを得ない部分があります。最新技術とともに道徳心の育成を。技術だけに注目するのではなく、ドライバー自身を変えていく必要があります。(新美)

http://www.gmjapan.co.jp/system/news/detail.asp?code=503
posted by Carmode at 11:20| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする