今回の売却についてゴーン社長は「日産ディーゼル株のボルボへの売却は、当社のコアビジネスである乗用車と小型商用車事業において、利益ある成長を目指す戦略に合致したものである。ボルボは日産ディーゼルにとって最良なパートナーであると信じている。ボルボの経営陣は、日産ディーゼルが過去4年間に業績を急回復し、非常に高い価値を持つ企業となったことを認識している」とコメントしています。
ただし、日産と日産ディーゼルは株式売却後もこれまで通り委託生産や小型商用車、エンジンの共同開発で協業を図っていくとのこと。まだまだ日産と日産ディーゼルの協力関係は続きます。
今回の売却、日産によればボルボが残りの保有普通株式を追加取得できるオプションを行使したことによるものだそうですが、そういったオプションが契約に組み込まれていたことから、日産は早い段階で日産ディーゼル株を全て手放す方針であったと考えられます。この売却が意味するものは一体何か。1つは株式売却で得られる資金が目的であったということ。日産はご存知の通り、経営状態が決していいとはいえない。国内はもとより海外でも売れ行きに翳りが見え始めており、決して楽観視できるものではありません。もう1つは今後の経営を考え、日産ディーゼルを切り捨てたということ。ゴーン社長のコメントにもある通り、今後は乗用車と小型商用車事業に照準を絞っていくという意図があると思われます。
ある意味日産の追い込まれた姿を見せ始めたとも取れる今回の売却劇。一方でGMとの提携は前向きに話が進んでいるといいます。そんなことしている場合なのか? と突っ込みたくなるのは僕だけではないはずです。(新美)
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/060925-02-j.html

