今回事故が起きた場所は「魔のカーブ」として知られた場所だとのこと。下り坂でスピードが出やすい上、見通しの悪い急カーブであることから事故が頻発するポイントなのです。今回は雨で路面が滑りやすくなっていたことも災いしたでしょう。大降りの雨ではなかったため、速度も70km/h制限だったと言いますから。
先月末にも上信越自動車道下り線・更埴ジャンクションの大型ダンプ落下事故をお伝えしました。こちらも魔のカーブと呼ばれる場所。全国に「魔のカーブ」は一体いくつあるのでしょうか。今回の現場について中日本高速道路は水はけのよい高機能アスファルトを採用したり、注意を促す看板を立てて対応していたといいます。しかしそれだけで対応は十分だったと言えるでしょうか。構造を見直したりといった、根本的な対策を練らなかったのか、疑問に思います。年間に死傷事故が何度も発生するなんて、自動車で言えばリコールもの。いや、リコール以上ですね。それに対して明確な解決策を行わないのは、不祥事と言われても仕方のないことではないでしょうか。
それから、ドライバーに「ちょっとくらいスピードオーバーしても大丈夫」という意識があるのも大きな問題だと思います。日本国内で、制限速度で走らなければ危ないようなところは少ない。多くの道路が制限速度以上で流れています。そのため、ドライバーに「制限速度を守らないと危ない」という意識は皆無。せいぜい「捕まることが怖い」くらいですよね。もっと適正な制限速度設定をして、制限速度を守らなければならない流れを作るのも、事故を減らす解決策になりはしないでしょうか。
なにはともあれ、こういった構造的に危険性を持つ箇所は、速やかに改善していただきたい。自動車メーカーが安全性を高めるためにあれこれを研究・開発しているのですから、道路なども、負けずに頑張ってほしいと思います。(新美)

