首都高速が距離別料金制導入に向け、またしても新たな社会実験を行うと発表しました。内容を見ると「これまた以前から行われているものと同じく、厳しいですね」と言えるもの。
実施機関は8月19日〜来年の3月30日まで。日曜・祝日に限定されます(平日は以前より行っている実験が適用される)。ETC利用者を対象とし、東京線は10km未満の利用で3割引。10km以上20km未満の利用で2割引、20km以上の利用も1割引きになります。神奈川線は8km未満の利用は3割引、8km以上16km未満の利用が2割引、16km以上の利用が1割引となる。
この内容を見て皆さんどう思いますか? 簡単に言えば、以前は埼玉線だけだった細かい距離別割引が東京線でも採用されるようになり、さらに割引率も上昇。加えて20km以上の長距離でさえも割引するというのだから驚く。
以前から行っている社会実験は、ほとんど効果が見られなかった。利用者のうち50%が社会実験を認知しているも、実験開始で増えた利用台数は97台。首都高の利用台数から見れば、ほぼゼロに近いと言ってもいいでしょう。これでは「距離別料金性導入により近距離利用を促進し、一般道の渋滞解消が見込まれる」という首都高の目論みは大ハズレ。よって今回は割引率を拡大し、利用台数の増加を狙っているのでしょう。これでは「利用台数増により、距離別料金制を後押ししてもらいたい」という魂胆が丸見えです。
加えて、20km以上の利用についても割引を導入し始めた。20km以上の利用って、距離別料金制を採用した場合、現行料金より安くなるのか? もし安くならないのに社会実験では安くしていたら、何ともオタンコです。
何度も言っているけれど、距離別料金制を導入して利用がどのように変化するかを調べたければ、長距離の値上げも含めて社会実験すればいい。出口に料金所を設置したりしなければならないけど、それは短距離でも同じ。首都高のやることはどうも解りません。(新美)
http://www.shutoko.jp/company/press/h19/070803-1/index.html