・90年代以降、ドライバーの高齢化、走行距離の減少が続いている。またクルマの保有長期化、中古化、非保有化、小型化が進み、保有スタイルが多様化した。
・保有長期化、非保有化の背景には、時間(渋滞等)、使用コスト(維持費)、移動リスク(事故等)の意識がある。
・新車需要が横ばいであるのは、単純要因ではなく、高齢化、都市化など経済・社会の構造変化、生活条件の変化など複合的な要因によるもの。
・複合要因に対応するには、様々な対策が必要だか、魅力的な商品開発により購入を促進できる余地は大きい。
・クルマの需要活性化のためには、ユーザーが愛着を持ってこだわれる車作りや情報/サービスとの融合による使用価値の創造など、商品の魅力を増やしていくことが必要だそうです。
これを見てどう思うか。乗用車の需要減に関する結果はかなり説得力があります。移動リスクなどはともかく、使用コストについては軽自動車の需要増からもそれが裏付けられています。加えて近年では興味の対象が多様化し、お金があればすぐにクルマへと直結する時代ではないことも大きな要因でしょう。
大きな問題は対策です。結局は「魅力的な商品」を開発することでしか解決方法はないのかと。確かに他に何も浮かびませんけど、こうして明確にされると改めてメーカーの責任の重さを感じます。それとともに、ユーザーにとって「魅力的な商品とは何か?」というのも考えさせられる。
燃費が良ければいいのか? 広ければいいのか? 静かで乗り心地よければいいのか? 多人数乗れた方がいいのか? 今やユーザーのニーズは多様化し、それとともに車種もグンと増えた。限られたコストの中で色々な車種を作り、安全で環境にも優しく、ある程度の性能を求められるとなると、そう簡単ではありません。
複合的要因で市場が小さくなっているとなれば、当然単純な方法で市場を大きくできるワケではない。メーカーごとに対策は違えど、市場拡大を望むのは一緒。それぞれの方針がどういった結果を生み出すのか。昨年が最低と思われた登録車市場も今年はさらに厳しくなりそうだし、いつ底が見えて、それがどう変化していくのか。怖くもあり、また少し期待もしてしまいます。(新美)
http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1171