教習所で飲酒運転体験。あまり聞いたことのない話かもしれませんが、調べてみると、そんなに珍しい話ではない。愛媛では松山西署が主導で開催されているし、京都でも中立売警察署が二条自動車教習所で平成12年度に開催している。ただ、過去に例があるだけでそこまで全国で頻繁に行われているものでもありません。
今回岐阜県で行われた飲酒運転体験学習会に参加したのは、事業所などで安全運転管理者を務めている人々9人。まず普通の状態で運転シミュレーターを使って運転体験と運転適正診断を実施し、飲酒後もまた同じようにシミュレーターで診断して、飲酒前後の違いを計測しました。結果は予想通り。飲酒後は運転技能が低下。具体的には運転適正診断の満点5点中、飲酒前は平均3、1点だったのに対し、飲酒後は2、8点まで下がったのです。
飲酒の量はどれくらいか。大体がビール数本に焼酎や日本酒を飲んでの実施だったようです。とはいってもアルコールの影響度には個人差がある。中には蛇行運転をしたり壁にぶつかったりした人がいたそうですから、やはり飲酒の影響は大きいですね。
教習所で実施されている飲酒運転体験を見ると、対象は安全運転管理者などが多い。色々と問題はあるのかもしれませんが、ぜひとも教習生にだって実施してほしいものですよね。飲酒運転の怖さを早い段階で知ってもらい、絶対に飲酒運転をしないようにと心に誓ってもらえるといいと思います。
飲酒運転は「自分なら大丈夫」という過信から始まることが多い。その認識を改めてもらうためにも、飲酒運転体験は全てのドライバーにやってもらいたいくらい。飲酒運転中に、運転技能が下がっているにも関わらず「上手に運転できている」と感じた人もいたそうですから、恐ろしいものです。
これから忘年会&新年会の季節。飲酒する機会は多いと思いますが、くれぐれも飲酒運転だけはしないようにしましょう。(新美)