三菱自動車は新たな次世代電気
自動車「i−MiEV」の研究車両を開発し、今後電気自動車の研究に積極的に取り組んできた東京電力や中国電力、九州電力と共同研究を実施すると発表しました。
名前の通り、ベースとなる車両は軽自動車「i」で、リヤミッドシップレイアウトのプラットフォームにリチウムイオン
バッテリー・モーター・制御
システムを搭載しています。ちなみに「MiEV」とは「Mitsubishi innovate Electric Vehicle」の頭文字をとったもの。
今まで
三菱の電気自動車といえば「MIEV」と2文字目のアイを大文字で表していましたが、大文字のアイは「In−wheel motor」の頭文字であり、今回開発されている「i」の電気自動車はインホイールモーター式を採用していないため、今後は「MiEV」という名称を使っていくそうです。余談ですが……。
三菱としては今後、この「i−MiEV」を各電力会社向けにそれぞれ制作し、電力会社における業務車両として適合するかや、急速充電インフラとの整合性、様々な運転環境での走行などの研究をしてもらうとのこと。電気自動車の普及へ全力で取り組んでいくと明言しております。
では気になる「i−MiEV」のスペックを紹介しましょう。搭載されるリチウムイオン電池。もう皆さんご存じの、高性能電池であります。モーターは最高出力47kw、最大トルク180Nmのものが搭載されます。気になる航続走行可能距離は、2006年度の開発車両で130km。来年開発するものでは160kmを目指すとのこと。最高速度も130km/hとかなりのスピードが出ます。
三菱がリリースの中で「動力性能面(トルク)でベース車を凌いでおり、また優れた静粛性や振動の少なさといったEV特有のメリットも備えている」と述べているように、動力性能や快適性の面で、ガソリン車である「i」よりも優れた性能を持っていることは確実。加えて「i−MiEV」は80%の状態までバッテリーを充電するのに、最短で20分ほどくらいしかかからないそうです(急速充電機を使用した場合。200V・15Aの電源では5時間くらいかかる)。
三菱の電気自動車といえば、インホイールモーター方式を採用している「ランサーエボリューション MIEV」や「コルト MIEV」が有名。こちらも動力性能などはかなり高いレベルにありますが、バネ下が重くなって乗り心地等が著しく悪化している他、水や砂に対する耐久性・信頼性という面でまだまだ不安を抱えます。さらに、システムとして複雑なため、コストもかかるという難点があります。
それに対して「i−MiEV」の方は構造が比較的単純でコストも低く抑えられる他、信頼性の面でも十分なものを確保していると言われています。より現実的な電気自動車だと言えるでしょう。
「電力会社と共同で電気自動車の研究」と聞くと、
スバルの電気自動車「R1e」を思い浮かべる人も多いかもしれません。実際「i−MiEV」のライバルと目される(研究段階でライバルうんぬんというのも不粋かもしれませんけど)のはやはり「R1e」でありましょう。「R1e」のスペックを見てみると、急速充電でバッテリー容量80%まで充電するのに必要な時間は15分。航続可能距離は80km。「i−MiEV」は新しい分だけ、「R1e」より高性能である気がします。
燃料電池車などよりはるかに現実的な電気自動車。三菱の「i−MiEV」はスバルの「R1e」とともに、近い将来かなり戦略的な価格での販売が期待される1台であります。130kmも連続して走れれば、ちょっとした遠出までできてしまう。80%の充電状態だとしても、100kmくらいは走れます。
ガソリンを使わないため石油に依存しなくていいし、なにより排気ガスも出ないため環境にだってとても優しい。さらに静かで動力性能にも優れると聞けば、誰もが魅力的に思ってしまう電気自動車。普及に向けて量産されるのは、意外と近いかもしれません。最近元気を取り戻しつつある三菱に、こういった前向きな研究の話があって嬉しく思います。(新美)
http://www.bridgestone.co.jp/news/c_061011.html
posted by Carmode at 10:27|
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