2006年10月02日

クルマ社会を良くしてくれるのは誰?

とりあえず先送りとなったものの、しばらく前までガソリンにかかる税金や重量税といった道路特定財源の一般財源化が施行の一歩手前まで進み(延期されたものの、予断は許さない状況)、いつまでたっても都市部の渋滞は緩和されない。高速道路の料金は値下がりの予兆もないなど、日本のクルマ社会は一向にいい方向にならない。これは日本の主力産業である自動車やクルマ社会を真剣に考えている政治家がいないことが大きな原因なのだろう。そんな中、インターネット自動車売買仲介サービス会社のオートバイテルが「この人が首相なら日本のクルマ社会をもっと良くしてくれそうと思う人」というアンケート調査を実施した。結果はなかなか面白いものとなった。

名誉ある1位に輝いたのはタレントの所ジョージ氏。なるほどテレビ番組などでもよくクルマ好きであることが語られ、明るいキャラクターの所氏だったら、クルマ社会どころか日本まで楽しい国にしてくれるのではないかと感じさせる結果である。2、3位にはホンダ創業者の故本田宗一郎氏、日産社長のカルロス・ゴーン氏が入った。日本人にとって、一番存在感のある自動車会社の社長なのだなと感じる反面、トヨタの関係者は11位の張富士夫氏しかいなかったことが意外であった。4位は東京都知事の石原慎太郎氏。かつてのディーゼルバッシングがきっかけとなり、ディーゼル車のクリーン化に貢献したことが理由か?

5位から7位には日本人初のF1フル参戦ドライバーの中嶋悟氏、土屋圭市氏、片山右京氏が入った。首相になって欲しいかは別にして、政界に一人くらい安全運転講習のようなことを積極的に行ってくれる人がいてもいいなと思う結果である。8位、9位は芸能人のテリー伊藤氏と山田優さんがランクイン。10位は元レーシングドライバーでスーパーアグリF1チーム代表の鈴木亜久里氏だった。

その他、面白かったのは12位に入った渡哲也氏。一世を風靡した、ドラマ「西部警察」で演じた大門団長役(当時のスカイラインやフェアレディZから降りてくる姿は本当にカッコ良く、カーチェスも衝撃的だった)や保険会社のCMの影響なのだろう。自動車関係のマスコミでは14位の徳大寺有恒氏(自動車評論家)が唯一ランクインした。なお、ある意味一番大切といえる政治家では18位の小沢一郎氏(民主党代表)が最上位。首相に就任したばかりの安部晋三氏は小沢氏に続く19位だった。

まあ、アンケート1位の所ジョージ氏が首相になるようなことは非現実的だとしても、もう少し政界にクルマ社会のことを考えてくれる人がいて欲しいのは事実。「クルマ社会を良くします。具体的には○○。」なんて公約を掲げる政治家が次の選挙に出てきたら、案外票を集めるのではないだろうか。(永田)

http://www.autobytel-japan.com/abtj/press/info/20060913.cfm
posted by Carmode at 18:02| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

来期はフェラーリエンジンが3チームへ

今年はトヨタエンジンでF1を戦っていた「スパイカーMF1レーシング」(前身はジョーダンチームを買収したミッドランド)の来期のエンジンがフェラーリエンジンに決定した。この発表により、来期フェラーリエンジンは本家フェラーリチーム、レッドブルか兄弟チームのトロ・ロッソのどちらか(レッドブル系列で1チーム分フェラーリエンジンを使う契約が決まっているため)、そしてスパイカーMF1レーシングの3チームに搭載される。

今までフェラーリエンジンは本家の他、もう1チームに供給されていた時代は長かったものの(今年のレッドブル、BMWに買収される前の旧サウバー、以前あったイタリア系チームのミナルディ、スクーデリア・イタリア)、来期からはフェラーリエンジンとしては初めての3チーム、6台の体制を敷くことになった。なお、契約年数、使用費用などに関する事項は発表されていない。

今回の発表によりでスパイカーMF1チームの来期のエンジンが決まったため、来期のエンジンを確定していないのはレッドブル系列の2チーム(といっても、レッドブル陣営でフェラーリエンジンとルノーエンジンを使う契約は決まっているため、陣営内でどちらのエンジンを決めればいいだけ)のみとなった。また、少し寂しい話だけど、コスワースエンジン(フォードと深い関係を持つ)を使っていたウィリアムズチームが来期はトヨタエンジンへのスイッチを発表しているため、プライベーター向けのエンジン長年供給し続け、F1界を支えていたコスワースエンジンのF1撤退もほぼ確実になってしまった。

今まで日本では正直「存在が薄く、注目度の低いチーム」だったスパイカーMF1チームだったけど、最高技術責任者に今年前半戦までトヨタF1チームに在籍していたマイク・ガスコイン氏を迎えるなど体制を整えつつある。来期はフェラーリエンジンも得て、飛躍の年になるだろうか?(永田)
posted by Carmode at 12:26| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

F1チャンピオン争い、同点で鈴鹿へ!

激しいタイトル争いを繰り広げる2人のスターティンググリッドは、アロンソ選手(ルノー)がポールポジション、M.シューマッハ選手(フェラーリ)6番手とアロンソ選手圧倒的に見えたF1第16戦中国GP。しかし、決勝は「神様が仕組んだのではないか」と思わせるほどドラマチックなレースとなった。

決勝は曇り空ながら、路面に水が残るコンディションで始まった(タイヤはレインタイヤ全車をチョイス)。ルノーの2台がスタートを無難に決め、M.シューマッハ選手も6番手をキープ。レース序盤の大きな動きはライコネン選手(マクラーレン)が2番手を走行していたフィジケラ選手を抜き(ライコネン選手は残念ながら1回目のピット作業後にリタリア)、M.シューマッハ選手がホンダの2台をかわして4位に上がったくらいだった。

レースが大きく動いたのは1回目のピットインを終えたレース中盤。トップを走っていたアロンソ選手のペースがなぜか上がらない。3台が団子状態になったあと、順位はフィジケラ選手、M.シューマッハ選手、アロンソ選手の順に。ドラマが起きたのは40周目付近で行われたピットイン(ライン上は乾いてきたため、ドライタイヤへの交換も兼ねたもの)。後からピットに入ったフィジケラ選手がピットアウトしたところをM.シューマッハ選手が見事にオーバーテイクしトップに浮上! M.シューマッハ選手はトップのままでチェッカーを受け、通算91勝目を挙げた。アロンソ選手は終盤フィジケラ選手を抜き、M.シューマッハ選手を追い上げたものの2位でゴール。3位はフィジケラ選手だった。

日本勢はホンダとトヨタで対照的な結果となった。2列目という好位置からスタートしたホンダの2台は最終ラップでゴチャついたもののバトン選手4位、バリチェロ選手6位でゴール。鈴鹿に向けて弾みをつけた。逆にトヨタは2台ともエンジン系統のトラブルでリタイア(R.シューマッハ選手が油圧系、トゥルーリ選手が空圧系)してしまった。完走、ポイントゲット出来なかったのは残念だったけど、その代わりに新しいエンジンを使えることをプラスに考えるべきだろう。スーパーアグリの2台も佐藤琢磨選手が青旗無視で失格になったものの、山本左近選手16位で完走(初めての完走となった)。すべてを賭けている日本GPにつがるレースになったといえるだろう。

中国GPを終えてのポイントはM.シューマッハ選手(今期7勝)、アロンソ選手(今期6勝)ともに116ポイントで並んだ。コンストラクターズポイントもルノー179ポイント対178ポイントと完全な一騎打ちだ。次の日本GPでのドライバーズタイトル決定の可能性はM.シューマッハ選手のみにある。アロンソ選手が0ポイントだった場合である(優勝回数でM.シューマッハ選手が上なので、仮にアロンソ選手優勝、M.シューマッハ選手リタイアでもタイトル決定はない。逆に考えれば、2台ともリタイアというパターンでもM.シューマッハ選手のタイトルが決まる)。とにかく日本GPでは「これぞF1」という力と力のぶつかり合いを見たいところ。そして、凱旋レースとなるホンダだけでなく、トヨタ、スーパーアグリの走りにも注目だ。(永田)
posted by Carmode at 00:49| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

レクサスがより現実的に

LS460の発表により、一般的な認知度も急速に上がっているレクサス。「将来収入が上がったら、そのとき買う車の候補にしたい」という方もいらっしゃるのでは? しかし、そうはいっても新車だと最低で400万する高額車。やはり購入できるユーザーは限られている。レクサスでもさらに販売を増やすために「このような状況を変えたい」という意見があったのか、新しい支払い方法「スマートバリュープラン」が始まった。このプラン、簡単に説明すると輸入車の支払い方法でよくあるローン終了時の価値を先に引いておく「残価据え置き型」のローン。レクサスの場合は3年後の価値が車両本体価格の55%程度(SCは、原型のソアラの登場が01年と古いせいかやや低い)と高めに設定されているため、月々の支払いをかなり低くできる。

例えば390万円のIS250をスマートバリュープランを使った3年ローンで購入する場合(頭金に100万円。ボーナス併用にして6回あるボーナス時には11万9700円支払う)、3年後の価値が206万7000円(ローン終了時には再査定があるので、クルマのコンディションによって価値は変わってくる)なので、月々の支払いは1万1800円。「これだったら買える」というユーザーも増えそうだ。ちなみにIS250の場合、通常のローンだと同じ100万円の頭金を入れて3年で支払う計画で(ボーナス時の支払いが3万円ほど多い支払いプラン)月々2万8千円。また、このように使用期間に1つの目処を着けると、この時点でクルマを処分するユーザーも増えるだろうから中古車の流通台数を増やせるというメリット出てきそうである。車種ラインナップ、支払い方法のバリエーション、ディーラー網も増え、体制の整ってきたレクサス。3年後、5年後にはどんな位置付けになっているのだろう?(永田)

http://lexus.jp/service/finance/
posted by Carmode at 20:53| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

低公害車出荷台数、燃費基準クリアかつ星4つが大幅に増加!

日本自動車工業会は2005年度の低公害車等の出荷台数を発表した。詳細を見るとなかなか興味深い。ちなみに「低公害車」には燃料電池自動車、電気自動車ハイブリッド車、国土交通省が決めた燃費基準をクリアし、平成12年度、17年度基準の排出ガス規制を低減したガソリン車(簡単に言えば、リアウィンドウに星と燃費基準クリアのシールが貼ってあるクルマ)などが含まれる。

ハイブリッド車の出荷台数から見ていこう。05年度は6万1263台で前年度となる04年度と比べると、7.9%減だった。これは最近のクルマの需要台数が軒並み前年の90%程度となっていることやハイブリッド車の生産キャパシティの限度がある点を踏まえれば、妥当な線か。

注目なのは最もユーザーが買いやすいといえるガソリン車の低公害車の内訳だ。燃費基準をクリアし、かつ星4つ(17年度基準排出ガス75%低減レベル)を獲得したクルマが04年度と比べ急増! 最近の年間販売台数(だいたい400万台くらい)の半分以上となる213万832台も出荷されたのである。低燃費や排出ガスのクリーン化をすすめる自動車メーカーの努力の賜物といえる。17年度基準排ガスの50%低減レベル(星3つ)や12年度度基準排ガスがクリーンというクルマは反比例するように出荷台数が減少した。

排ガスがクリーンで燃費もいい上、減税まで受けられるクルマがここまで増えてきたのは非常に喜ばしいことけど、言い換えたら国の税収が減るとも言える。今後は「どのくらい環境への負担が少ないクルマに対して優遇措置を与えるか」という基準も慎重に考えていかなければならない世の中となりそうである。(永田)

http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1095
posted by Carmode at 18:02| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パリモーターショーに次期ランクスが登場!

今年はフランクフルトモーターショーと東京モーターショーがないため、各メーカー新型車の発表をパリモーターショーに集中しているようだ。トヨタカローラ・ランクスの後継車である「オーリス」をお披露目している。今回出展されたのは、市販バージョンではなく「オーリス・スペース・コンセプト」という”予告編”程度の位置付けとなるクルマだった。

ヨーロッパのデザインスタジオが担当したスタイルはライトの形にランクスの面影が感じられるものの、全体的には「ヴィッツの兄貴分」といった趣。しかし、ボディサイズを見ると全幅が大幅に拡大されているにも関わらず(1695mm→1762mm)、写真ではヴィッツほどのボリュームは感じられない。なお、今回の出展車はモーターショー仕様のためか19インチタイヤやラクティスのようなパノラミック・グラスルーフなども装備されていた。

搭載されるエンジンの詳細は不明ながら、10月後半に発売される日本仕様では1.5リッターと1.8リッターのガソリンエンジンと予想されている(欧州仕様にはディーゼルエンジンも用意があるだろう)。今まではどちらかというと地味なモデルだったカローラのハッチバックながら、このオーリスからは「ゴルフを代表とする欧州Cセグメントに対抗できるか」といった期待も大きい。市販バージョンはどんなクルマに仕上がっているのだろう?(永田)
posted by Carmode at 09:37| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アロンソ、連続チャンピオンに向け視界良し!

前戦イタリアGPでポイントリーダーのアロンソ選手(ルノー)と2位のM.シューマッハ選手(フェラーリ)が2ポイント差に詰まり、俄然面白くなってきた今年のF1。今日は第16戦中国GP、予選が行われた。レースウィーク前から「天気は下り坂」と予想されており、予報通り雨の予選に。ポールポジションを獲得したのはアロンソ選手。2位にもチームメイトのフィジケラ選手が入り、アロンソ選手とルノーチームにとっては最高の予選となった。

対照的だったのはフェラーリ勢。天候にブリヂストンタイヤが合わなかったのか、M.シューマッハ選手6番手、マッサ選手にいたっては13番手のタイム(マッサはおまけにフリー走行でエンジンに不調があったため、大事をとってエンジン交換をするため、ペナルティを受け21番手からのスタート)。予選結果だけを見ると、6番手のM.シューマッハ選手の前に3、4番手にホンダのバリチェロ選手、バトン選手、5位のライコネン選手(マクラーレン)と一筋縄では攻略できない壁を挟んでしまった上、マッサという援軍まで後方に沈んだため、フェラーリ勢圧倒的不利な展開である。

日本勢は前述したように、ルノーとフェラーリと同じようにタイヤが明暗を分ける結果に。2列目に並んだホンダ勢(ミシュランタイヤ)は次の日本GPに向けて「いい流れ」と言えるものの、トヨタの2台(ブリヂストンタイヤ)はR.シューマッハ選手17位、トゥルーリ選手18位と不本意な位置からのスタートとなった。スーパーアグリは佐藤琢磨選手が21番手タイム(エンジン交換を行ったので、最後尾からのスタート)、山本左近選手も22番手タイム(マッサ選手と琢磨選手がエンジン交換するため20番手からのスタート)。何位でもいいからダブル完走してもらい、鈴鹿に向けて弾みを付けて欲しいところだ。

決勝の注目ポイントは何といっても天候だろう。予選のような天候だと、ブリヂストン勢は厳しいのではないだろうか。また、フェラーリ勢の戦略、タイトル争いとは関係ないホンダの2台の動向も興味深い。(永田)
posted by Carmode at 01:35| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする