注目のF1日本GP決勝は、複雑な心境となる結果となりました。マッサ選手ポール、ミハエル選手2番手、そしてアロンソ選手5番手からのスタートで幕を開けた決勝は、スタート直後、アロンソ選手が4番手にポジションアップ。ミハエル選手はマッサ選手の前に出て、トップを走り始めます。
その後アロンソ選手は徐々にポジションアップし、2番手まで追い上げる。一方のミハエル選手は危なげない走りで首位を快走。アロンソ選手の追い上げもありますが、常に5秒前後の差を維持して、このままチェッカーを受けるはずでした。
変化が起きたのは終盤にさしかかろうという時。なんとなんと、ミハエル選手のエンジンから白煙が……。2戦目の使用で若干不安を抱かれていたエンジンが、ブローしてしまったのです。ミハエル選手はコース外に出てリタイア。何とも悲しい鈴鹿GPとなってしまいました。
ミハエル選手がいなくなった結果、トップはアロンソ選手に。後続に大きな差をつけて走行していたアロンソ選手は、最後まで何のトラブルもなく見事優勝。ドライバーズタイトル争いで、圧倒的有利な立場になりました。ミハエル選手は鈴鹿サーキットで過去6勝を上げている。一方のアロンソ選手は2位が最高とミハエル選手に有利と言われた日本GPでしたが、今回はアロンソ選手に勝利の女神が微笑みました。
「何もこの重要な1戦でエンジンがブローしなくても……」。生中継される中解説者の片山右京氏や、サーキットに駆けつけていた脇坂寿一選手が発した言葉です。今季限りで引退を表明しているミハエル選手。20年目で1区切りとなる鈴鹿サーキットで勝たせてあげたいと思っている人は多かったでしょう。悲運としか言いようの無い結果であります。
2位フィニッシュはマッサ選手。3位にフィジケラ選手が入り、コンストラクターズ争いでもルノーが優位となりました。4位は我らがホンダのバトン選手で、3番手・4番手スタートとなった
トヨタ勢は
トゥルーリ選手6位、ラルフ選手7位という結果であります。
驚くべきはライコネン選手。予選では第2セクションで終わってしまうも、今回猛烈に追い上げて5位に入っております。思えばライコネン選手は昨年も17位スタートから優勝と、鈴鹿サーキットで劇的な逆転を演じている。来季
フェラーリに移籍したら、より信頼性の高いマシンで鈴鹿を沸かせてくれることでしょう。
ホンダのバリチェロ選手はスタート直後に他のマシンと接触し、すぐにピットインしてノーズを交換。よって順位を大きく
落としてしまいますが、それでも12位できっちり完走しております。
嬉しかったのはスーパーアグリで、見事2台完走。「感謝」という文字の入った鉢巻をメカニックが巻いているなど、とにかく参戦できているだけでも奇跡に近いこのチームが、見事母国GPで2台完走を果たしたのは、本当に嬉しいことであります。
鈴鹿サーキットはやはりテクニカルなコースで、若手には厳しいサーキット。期待の
ルーキーであるクビサ選手や
アメリカのスピード選手など、若手がコースアウトする姿も何度か見られました。
これでミハエル選手が年間優勝を飾るには、
ブラジルでの最終戦で優勝し、かつアロンソ選手がノー
ポイントで終わるという場合しか考えられなくなった。現実的にはなかなか厳しいでしょう。しかし何が起こるか分からないのがF1。まだまだ分かりません。
テレビで見てた人も分かる通り、鈴鹿サーキットの観客席は満員だった。ドライバーからもF1ファンからも愛されるサーキット。来季から富士スピードウェイに会場が移るため、一旦F1の開催されるサーキットとしては幕を閉じることになる。ありがとう鈴鹿サーキット! そして一時代を気づいたミハエル選手。最後まで諦めず、皇帝の堂々たる走りを見せてくれ! (新美)
F1日本GP決勝結果
1.アロンソ選手(ルノー)
2.マッサ選手(フェラーリ)
3.フィジケラ選手(ルノー)
4.バトン選手(ホンダ)
5.ライコネン選手(マクラーレン)
6.トゥルーリ選手(ホンダ)
7.ラルフ選手(トヨタ)
8.ハイドフェルド選手(BMWザウバー)
9.クビサ選手(BMWザウバー)
10.ロズベルグ選手(
ウィリアムズ)
11.デ・ラ・ロサ選手(マクラーレン)
12.バリチェロ選手(ホンダ)
13.ドーンボス選手(レッドブル)
14.リウッツィ選手(トロロッソ)
15.琢磨選手(スーパーアグリ)
16.モンテイロ選手(ミッドランド)
17.左近選手(スーパーアグリ)
18.スピード選手(トロロッソ)
リタイア
ウェバー選手(ウィリアムズ)
ミハエル選手(フェラーリ)
クルサード選手(レッドブル)
アルバース選手(ミッドランド)
posted by Carmode at 16:06|
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